日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第20回秋季シンポジウム
セッションID: 2A08
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アルミナ拡散障壁導入セリア-ジルコニア固溶体のOSC特性と還元処理の効果
*森川 彰鈴木 正菊田 浩一須田 明彦新庄 博文
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抄録
セリア-ジルコニア固溶体は酸素吸放出能(Oxygen Storage Capacity : OSC)を有し、自動車用三元触媒の必須成分である。しかし近年の規制強化に伴い、耐熱性および特性の向上が必須となったため、セリア-ジルコニア固溶体にナノレベルでアルミナを導入した新規なOSC材ACZを開発、実用化した。このACZの基礎特性を明確にし、更なる特性向上を目指した結果、アルミナのナノスケールでの導入(アルミナ拡散障壁)により、熱処理時の固溶体の粒成長が抑制され、OSC特性、特に酸素放出速度が向上することを明らかにした。更にACZを還元処理すると、その温度に依存してOSCの容量あるいは酸素放出速度が向上することが分かった。
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©  日本セラミックス協会 2007
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