主催: 公益社団法人日本セラミックス協会
高い耐熱性と気体透過性能を持っている無機膜(多孔質ガラス膜)の細孔内に、酸素親和性を有する有機金属錯体を担持させることによって多孔質ガラス膜の低い酸素選択性を補い、高性能の新規酸素分離膜の開発を目指した。有機金属錯体としては種々の中心金属を持つフタロシアニンを用い、化学気相成長法によって多孔質ガラス膜の細孔内に合成した。得られた膜については、紫外可視分光光度計による金属フタロシアニンの確認、示差熱/熱重量測定装置による耐熱性の評価、気体透過率測定装置による窒素、酸素、二酸化炭素、ヘリウムの気体透過特性評価を行った。気体透過特性評価の結果、作製した膜は酸素選択性を示すことが分かった。