抄録
近年、HDDの小型化に対する要望が高まってきた反面、従来の3.5インチ・アルミ基板では、極度な薄型化によって読み取りの際に塑性変形を起こすなど、小型化に限界が生じてきた。そこで、
(1)優れた表面平滑・平坦性
(2)高い表面硬度
(3)高い剛性率
といった条件を満たす高硬度ガラスが代替材料として用いられるようになってきた。
しかし、これらのガラス材料は一般に融点が高く、また必要とする硬度を得るために、例えば結晶化などの後処理が施されている。
本研究では、低融点かつ特殊な後処理を必要としない高硬度ガラス材料の開発を目指し、コンビナトリアル手法による新規ボレート系ガラスの探索を行った。