抄録
セラミックスの破壊に伴い、フォトンやイオン等の粒子が放出されることは古くから知られている。フォトンエミッションとセラミックスの機械的性質の間には、相関関係があると考えられているが、ほとんど明らかにされていない。そこで本研究では、破壊に伴うフォトンエミッションについて研究例が多く、且つ機械的性質についてもよく知られている単結晶及び多結晶MgOにおいて、フォトンエミッションと曲げ強度の同時計測を行い、それらの相関関係を明らかにした。その結果、単結晶と多結晶では異なる相関関係が得られたため、相関関係に対する粒界の影響について検討した。