主催: 公益社団法人日本セラミックス協会
リン酸アルミニウム粉末にdry gel conversion法を適用することによりゼオライト粉末の作製が可能であることが報告されている。本研究ではリン酸アルミニウムゲルを成形体のままゼオライト化することを目的とした。今回、硝酸アルミニウム九水和物、リン酸二水素アンモニウムを水に溶かし、尿素熟成することで均一な細孔構造を持つリン酸アルミニウムゲルの水相での作製が可能であった。合成したリン酸アルミニウムゲルにトリエチルアミンを構造規定剤に用いて、dry gel conversion法を適用することで、出発ゲルの外観を保持したままゼオライト化を行うことが可能であり、ゼオライト化した試料はAFI構造を有した粒子が均一なマクロ孔構造を形成していた。このゼオライト成形体についての詳細を報告する。