抄録
さまざまな製品や材料に用いられるスラリーには、単一成分だけではなく、多成分系のスラリーが用いられる。それぞれ目的に応じて複数成分の粒子微構造の制御が必要であるがスラリー中の集合状態ははっきりとはわかっていない。そこで本研究では多成分系スラリーの特性評価方法確立を目的として、短成分系スラリー、多成分系スラリーにおいて液圧測定、遠心沈降実験を行った。その結果から分散剤の種類により、各粒子の集合状態にどのような影響が出るか考察を行い、それぞれの分散剤において多成分系スラリー中における粒子微構造を評価することを試みた。