抄録
非鉛圧電体の探索、特にMPB探索は電子セラミックスの急務な課題である。これまでの研究で探索できなかった新材料を探索する方法として、我々はエピタキシャル薄膜を用いた探索方法を提案する。この方法は従来の焼結体を用いる方法と比較して、_丸1_高圧相のような従来まったく検討されていない組成系を探索できる、_丸2_焼結密度に左右されないで評価できる、_丸3_大きな電界を印加した評価が容易である、_丸4_結晶方位依存性の探索が容易できるといった利点がある。反面、_丸1_基板からの拘束による構成相の変化といった懸念点がある。本発表ではれらに関して、実例を照会しながら紹介する。