日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第21回秋季シンポジウム
セッションID: 2H22
会議情報

Na0.5K0.5NbO3系圧電結晶の育成と潜熱移動の影響
*稲垣 友美柿本 健一籠宮 功
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
Na0.5K0.5NbO3(NKN)系セラミックスは、非鉛でありながら優れた圧電特性を示す。しかし、NKN系結晶に関する詳細な材料特性および結晶構造はまだ明らかとなっていない。我々はこれまで、フラックス徐冷法を用いてNKN系結晶を育成し、育成温度における保持時間および冷却速度を制御することにより、最大5mm角の大型結晶を得た。この結晶は圧電定数d33 = 161pC/N、電気機械結合係数k33 = 0.64を示した。本発表ではFloating Zone (FZ) 法を用い、結晶育成に及ぼす潜熱移動の影響を調べた。その結果、潜熱移動の速さ(育成速度)に依存して結晶形態が異なることを新たに見出した。さらに、フラックス徐冷法およびFZ法における結晶育成条件、特に熱処理条件を精査し、合成した結晶の構造および電気特性との相関を調べた。
著者関連情報
©  日本セラミックス協会 2008
前の記事 次の記事
feedback
Top