LiGaO₂の固溶によるZnOのバンドギャップワイドニング

抄録

Li₂CO₃とGa₂O₃の固相反応により作製したβ-LiGaO₂とZnOとの固相反応によりx(LiGaO₂)_1/2-(1-x)ZnOの固溶体を作製した。LiGaO₂含量の増大とともにバンドギャップは増大し、x=0.38では約3.8eVに達した。水素雰囲気中でのアニールによりキャリア電子をドープした0.38(LiGaO₂)_1/2-0.62ZnOの室温での電気伝導度は8.2Ω^-1cm^-1だったので、紫外線に対する透明性と導電性が両立していることが示された。室温でのホール測定によりキャリア密度は8.1×10¹⁸cm^-3、ホール移動度は7.6cm²V^-1s^-1と求められた。