日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2008年年会講演予稿集
セッションID: 1B31
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LiGaO2の固溶によるZnOのバンドギャップワイドニング
小俣 孝久*田中 敬三田附 篤野瀬 勝弘松尾 伸也
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キーワード: 透明導電体, 紫外線
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抄録
バンドギャップが5.6eVでウルツ鉱型類似構造のβ-LiGaO2をZnOに固溶することで、ZnO透明導電体の紫外線領域での透明性の改善を試みた。x<0.38のx(LiGaO2)1/2-(1-x)ZnOでウルツ鉱型の単相が得られた。LiGaO2含量の増大とともにバンドギャップは増大し、x=0.38では約3.8eVに達した。電子ドープした0.38(LiGaO2)1/2-0.62ZnOの電気伝導度は室温では8.2Ω-1cm-1であり、紫外光に対する透明性と導電性が両立していることが示された。キャリア密度は8.1×1018cm-3、ホール移動度7.6cm2V-1s-1で、低密度(約60%)の焼結体であったが、高い移動度と伝導度が達成されていた。
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©  日本セラミックス協会 2008
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