抄録
大気フロー雰囲気中におけるアルミニウム細線のパルス放電による微粒子形成を試みた。パルス放電時の雰囲気条件は、大気のチャンバー密閉状態、真空ポンプの吸引による流量15ml/分および33ml/分の大気フロー状態とした。得られた微粒子について、X線回折で評価した結果、いずれの実験条件でも、酸素ガス密閉雰囲気中で作製したものと同様、主にγアルミナ相とδアルミナ相からなっていた。ただし、大気流量を33ml/分とした場合では、いずれの線径においても、それらのアルミナ相に加えて少量の金属Al相が残存していることが示された。