日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2008年年会講演予稿集
セッションID: 3D07
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希土類モリブデン系ガラスの結晶化における自己微粉化現象
*塚田 雄太本間 剛小松 高行
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抄録
希土類モリブデン酸塩結晶β'-RE2(MoO4)3はすぐれた光機能性と強誘電性を有し、これまで多くの研究者により調査されてきた。また、RE2O3-MoO3-B2O3系ガラスでは電気炉での熱処理やレーザーによりβ'-RE2(MoO4)3結晶が容易に生成することも明らかになっている。さらに、21.25Gd2O3-63.75MoO3-15B2O3組成を有するバルク形状をしたガラスが結晶化の過程で微細な粉末となることも見出されている。本研究では、結晶化過程中におこる自己微粉化現象の機構及び微粉化した希土類モリブデン系結晶化ガラスの蛍光特性を明らかにすることを目的とした。
自己微粉化現象は冷却過程ではなく結晶化の際に起こっており、長さ0.1mm~0.3mm程度の柱状、錐状の結晶が多く析出していた。また、結晶には周期的に筋が観測され、偏光ラマンスペクトル測定により配向していることが明らかとなった。
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©  日本セラミックス協会 2008
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