光で着色し、熱で消色する材料は書換え可能な光記録材料としての応用が期待されている。銀イオンは可視域に吸収がなく無色透明であるが、還元して得られる銀ナノ粒子はプラズモン共鳴により粒子のサイズや形状に応じて様々な波長の光を吸収する。我々は、これまでにゾル-ゲル法によって作製した有機官能基(R)を有するRSiO3/2-TiO2系無機-有機ハイブリッド膜に紫外光を照射すると、TiO2の光触媒作用によって、膜の物理的・化学的性質が大きく変化し、パターニングが可能になることなどを報告してきた[1,2]。本研究では、銀をドープしたRSiO3/2-TiO2系ゲル膜を作製し、紫外光照射と熱処理よる着色・消色挙動について検討を行った。