抄録
長さの異なる水酸アパタイト/コラーゲンナノ複合体線維を重量比で4:1(短:長)になるように純水中に分散した後ろ過・乾燥した。乾燥膜を平坦にした後、純水で湿らせ波形のモールドを用いて波板状に成形した。さらに波板を円柱状に成形、端をコラーゲン溶液で接着し、凍結乾燥及び真空熱脱水架橋を行った。動物実験はラット脛骨半離断モデルおよび、イヌ脛骨離断モデルで行った。
作成した材料は強度は低いが湿潤状態で粘弾性を示した。ラット埋入後2週後の材料中央部で新生骨の形成が認められ新生組織のコラーゲン線維は連通構造に沿って走向していた。
本研究の一部は文科省科振費委託研究(19文科振第207号)の一環として行われた。