日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第22回秋季シンポジウム
セッションID: 1A04
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アルミナ基板を用いたBST薄膜の作製と電気的特性
*西田 貴司川上 悠太内山 潔浦岡 行治
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抄録
チューナブル素子応用のため(Ba,Sr)TiO3の薄膜作製の研究が活発に行われており、MgOやサファイアなどの単結晶基板上に高品質な薄膜が得られている。しかし、マイクロ波導波路の形成には比較的広い面積が必要であるので、低コストな基板材料であるアルミナを用いることができれば、実用上望ましい。そのため、本研究ではアルミナ上へのBST成膜を試みた。 アルミナは多結晶で表面ラフネスが大きいため、良好な配向性やリーク特性が得られなかった。そこで、表面研磨やSiO2の表面コートなどを行い、いずれの場合でも50%以上のチューナビリティを得ることができたが、tanδとリーク特性については平坦性の良いグレーズド基板にて最も良好であり、応用的にはグレーズドアルミナ基板が最適であることが示された。
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©  日本セラミックス協会 2009
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