抄録
優れたセラミックス特性をプラスチックに付加した無機-有機ハイブリッド材料は、材料の適材適所の配置の観点から注目されている。セラミックス粒子のプラスチック中での分散と粉体含有量は複合材料の特性を決定するため、セラミックス基盤技術である分散技術と粒子-樹脂-粒子の相互作用の把握がこの種の材料を製造する上で重要である。本報告では、セラミックス分散技術によって処理したAl2O3粒子とエポキシ樹脂との粒子間相互作用を流体力学的相互作用から計測・考察し、そのバルク体中の粒子分散効果が及ぼす熱劣化の影響を調査した。