抄録
酸化チタンは光触媒材料として広く用いられているが、高温域で光触媒活性の高いアナターゼ型から光触媒活性の低いルチル型へと相変態する。その成膜法として、固体粒子積層成膜法の一種であるコールドスプレー法に着目した。コールドスプレー法は原料粉末の融点以下の超音速ガス流に原料粉末を投入し、基材表面に衝突、偏平させることにより、大気中で高速かつ大面積に皮膜を形成するプロセスである。本研究では凝集酸化チタン粉末を用い、成膜条件を最適化することにより、同法による酸化チタン成膜を実現した。また、凝集粉末の付着メカニズムとして、粒子衝突時に一次粒子界面を基点とした偏平挙動を起こすことにより、付着現象が起こっている可能性を示した。