抄録
ゾルゲル法により調製した(Ba0.7Sr0.3)TiO3-SiO2-Al2O3系複合粉末(BST複合粉末)にSiO2-BaO系ガラス粉末を0-24wt%添加し、900-1000℃で作製したガラスセラミックス試料の緻密化と誘電率温度依存性に及ぼすガラス粉末の影響を検討した。ガラス粉末の添加量によって誘電率およびその温度依存性が変化し、12wt%添加した試料で誘電率(εr)は最も大きくなり、平坦な温度特性を示した。さらにペロブスカイト相の結晶化状態の異なるBST複合粉末に対するガラス粉末の添加効果についても検討した。