日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2009年年会講演予稿集
セッションID: 1L17
会議情報

中性子回折法による岩塩型炭化物MC (M=V, Ti, Nb, Ta, Hf, Zr)の構造解析
*中村 和正八島 正知
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
岩塩型炭化物MC(M=Ti, Zr, Hf, V, Nb, Ta)の中性子回折測定を行い室温での格子定数や構造パラメータを決定し、さらにTaCについては高温中性子回折により格子定数や構造パラメータの温度依存性を検討した。TaCの格子定数と単位胞体積は温度の上昇と共に増加した。その時、各温度間で与えられる熱膨張係数の平均値は、α=(1/a)(da/dT)=(6.4±0.3)×10-6 oC-1であった。温度の上昇と共にTaの原子変位パラメータUii(Ta) (i=1,2,3)およびCの原子変位パラメータUii (C) (i=1,2,3)は増加した。各原子間距離は、温度の上昇と共に増加した。室温における岩塩型炭化物MCの格子定数と単位胞体積は、金属元素Mのイオン半径の増加と共に増加した。およびCの原子変位パラメータUii (C) (i=1,2,3)、 Uii (M) (i=1,2,3)と金属元素Mのイオン半径の間に相関は見られなかった。原子間距離は、金属元素のイオン半径の増加と共に増加した。
著者関連情報
©  日本セラミックス協会 2009
前の記事 次の記事
feedback
Top