日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2009年年会講演予稿集
セッションID: 1C31A
会議情報

(平成19年度進歩賞受賞講演)12CaO・7Al2O3結晶薄膜の作製と導電体化
*宮川 仁
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
12CaO・7Al2O3(C12A7)結晶はアルミナセメントの1成分として知られている透明で安定な絶縁性酸化物である。特徴的な結晶構造をとり、単位格子は2分子単位に相当するCa24Al28O66を含み、正に電荷した12個のケージからなる骨格[Ca24Al28O64]4+で構成されている。過剰な2個の酸素イオン(自由酸素イオン)は、結晶骨格の正電荷を補償するように12個中2個のケージに包接されている。この自由酸素イオンを電子で置き換えることにより(C12A7:e-)、高い電気伝導性(1500 Scm-1)と低い仕事関数(2.4 eV)を有するようになることが、我々のグループにより見出され、電子デバイスへの応用が期待できるようになってきた。発表では、主にC12A7:e-薄膜の作製法と光学的・電気的特性について述べる。
著者関連情報
©  日本セラミックス協会 2009
前の記事 次の記事
feedback
Top