日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2009年年会講演予稿集
セッションID: 2P003
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高分散処理したカーボンナノファイバー複合アルミナセラミックスの作製と機械的性質
*植田 直樹山口 朋浩北島 圀夫中西 健文宮路 史明遠藤 守信齋藤 直人樽田 誠一
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抄録
本研究では、気相成長炭素繊維(VGCF-S)について、凝集のない高分散状態とするために超微粒化処理を行い、アルミナ粉末と混合し、その焼結特性と機械的性質を検討した. VGCF-Sを0.8 wt%添加した複合体は, 真空焼成およびHIP処理によって、相対密度が99.6%に達した。CNTは複合体中に均一に分散しており、CNTの高分散に対して超微粒化処理は効果的であった。 また、この複合体の破壊靱性は4.2 MPa m0.5の値を示し、コントロールのアルミナ焼結体の破壊靭性3.5 MPa m0.5に対し20%向上した。ビッカースクラックの観察から、CNTのブリッジングやプルアウトが確認でき、それらの効果による高靭化機構が発現したと考えられる。
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©  日本セラミックス協会 2009
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