抄録
メソポーラスシリカは規則的に配列された非常に均一なメソ細孔を持ち、高い比表面積を有することから多様な応用展開が期待されている材料である。しかしメソポーラスシリカを合成した場合通常粉末状でしか得られないという問題があり、その利用が制限されてきた。そこで本研究では高温、高圧のオートクレーブ中で、常圧より高い圧力下で高温の水蒸気を利用する蒸気処理に着目した。一軸加圧成形により作製したバルク体に蒸気処理を行うことにより粒子間にネックを形成させることが可能となり、強固なバルク体の作製が期待できる。本研究ではメソポーラスシリカMCM-41を用いて蒸気処理によりバルク体を作製し評価を行った結果を報告する。