抄録
メソポーラスシリカは比表面積が高く、耐水熱性に優れるため、高機能な触媒材料として期待されている。TiO2やZnOは光触媒、MoO3は酸化触媒として用いられており、これらをメソポーラスシリカに組み込むことで酸点を形成でき、吸着能を高めることができる。本研究では、ゾル-ゲル法によりTi、Zn、Moを均一に組み込んだ触媒を合成した。Siに対する異種金属添加量はM/Si=0~0.20とした。TiとZnの組み込みでは、それぞれ高い比表面積を保ち、酸性度を示した。一方、Moの組み込みではMo源が有機テンプレートであるC18TACと反応するため、Mo/Si=0.10以上ではMoの組み込みは困難であることが分かった。