抄録
SnO2は理論容量が大きいため、リチウム電池用の高容量負極材料として注目されている。しかし、充放電過程で大きな体積変化を伴うため、良好なサイクル特性を得ることが難しい。体積変化による容量低下を抑制するため、活物質のナノ化が有効である。本研究では液相マイクロ波加熱法により、約5nmの均質なSnO2ナノ粒子を合成することに成功した。本ナノ粒子は充放電可能であり、初期容量は1690 mAh/gであった。ナノ粒子化することで初期容量は増大し、サイクル特性も向上することが分かった。顕微ラマン分光法により異なる充放電深度の電極を評価した結果、Snの酸化還元反応とSnとLiの合金化反応により充放電反応が進行していることが明らかになった。