抄録
現在,我々は我が国に数多く存在する温泉源に着目し,温水と冷水の温度差によって動力を生み出す自律駆動型水素吸蔵合金アクチュエータ(A-MHA)の研究を行っている.A-MHAが実用化されれば,運転費をすべて自然エネルギーで賄うことができる.よって,このA-MHAの実用化に向けて水素吸蔵合金の水素吸放出速度の評価が不可欠である.さらに,温水と冷水の温度差が水素吸放出速度にどのような効果を与えるのか,未だ研究されていない.
そこで本研究では,A-MHAの動力性能の内,A-MHAに用いる水素吸蔵合金の水素吸放出速度に与える温度の効果を調査した.具体的には,MmNi4.16Mn0.24Co0.50Al0.10合金について,恒温槽の温度差70℃,55℃,35℃,25℃,15℃における水素吸放出速度の関係を調査した.