日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第24回秋季シンポジウム
セッションID: 2A16
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水溶液プロセスによる有機酸を含むハフニア薄膜の表面機能
*西出 利一
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抄録
水溶液プロセスにより作製された、有機酸を含むハフニア薄膜は、用いる有機酸により、興味深い表面機能を発現する。それらについて報告する。  最も簡単な構造の有機酸であるギ酸を含むハフニア薄膜は、水に対する接触角が約90°であり、撥水性を示す。CH3基を持つ酢酸を含むハフニア薄膜では、撥水性はギ酸を含む薄膜と同等であるが、水滴がより滑落しやすく滑水性が良好である。 それに対して、水酸基とカルボキシ基を持つグリコール酸を含むハフニア薄膜は、撥水性を示すが、上の有機酸とは異なり、良好な水滴付着性を示す。これは、平坦面でPetal Effect を示す最初の例である。この薄膜は乾燥地域における集水膜として応用可能と考えられる。
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©  日本セラミックス協会 2011
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