抄録
本研究では、SrO-Al2O3-B2O3成分中に微量添加したAlN熱分解によるEu3+→Eu2+への還元効果を報告する。ここでは熱分析および光学評価を用いて、微量添加したAlNが大気熔融時に熱分解し、生成するAlが酸化することでEuが還元されることを明らかにした。本手法の利点は、1.還元剤としてAl(metal)とは異なり、熱分解によりAlが導入され、熔融時のみレドックス反応が生じること。また、2.ガラスにおいて、ほとんどの遷移金属・希土類に対し、低価数イオンへの還元が望めることである。本発表では、光機能性ガラスとして有用なEu添加ホウ酸系ガラスを中心に議論を行う。