抄録
シュードブルッカイト構造を持つ酸化物には、チタン酸アルミニウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸鉄などがあり、これらの焼成体は低熱膨張材料として知られている。この構造中には2種類のカチオンサイトに2種類のカチオンが分配されている。また、チタン酸アルミニウムは1300℃以上で安定であり、これより低い温度ではルチルとコランダムに分解する。一方、チタン酸鉄やチタン酸マグネシウムはこのような分解は報告されていない。そこで、チタン酸アルミニウムなどシュードブルッカイト構造酸化物の結晶構造を粉末X線回折で解析し、カチオンの占有率やイオン間距離を測定し、構造の特徴と低温での不安定性などについて関連を考察した。