抄録
チタン酸塩のTi K-edge XANESスペクトルを18Kから1100Kまでの範囲で測定し、組成、物性、結晶構造、温度の変化に伴うXANESスペクトルの詳細を調べた。pre-edgeの強度は幾つかのふるまいがある。例えば温度が増大すると、強度が減少する場合や、温度が増大すると強度が増大する等、構造により温度依存性が異なる。強誘電体PbTiO3とBaTiO3は多くの研究が行われてきたが、オフセンターモデルや非調和熱振動モデル等提案されており、強誘電性特性発現のメカニズム等に幾つかの提案があるが他の相との比較研究は不十分である。今回プレエッジの温度依存と局所歪(静的・動的効果)についての一般性について報告する。吸収率は席の歪みや電子軌道混成、格子振動に依存する。強誘電体相に特有の変化、ペロブスカイト型化合物の共通性を報告する。