日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2011年年会講演予稿集
セッションID: 1G32
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チオアセタール反応アシストゾル-ゲル法によるモノリス多孔体の合成
*伊藤 宗太郎西 正之金森 主祥中西 和樹下間 靖彦三浦 清貴平尾 一之
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抄録
ケイ素アルコキシドは、液相下でセラミックスを合成する手法の一つであるゾル-ゲル法の代表的な出発原料であり、アルコキシ基の加水分解を経た重縮合反応によりゲルが合成される。3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン(以下、MPTMSと略す)は、3つのメトキシ基と1つのチオール基をもつケイ素アルコキシドであるが、嵩高いメルカプトプロピル基のためにゲル化せずオリゴマーに収束する。そのためMPTMSの用途はカップリング剤(接着剤)や表面修飾剤に限られてきた。本研究では、MPTMS、塩酸、アセトン(、水、エタノール)から成る系においてモノリスゲルを合成することに成功したので報告する。また、得られたゲルを、黄色い塩化金酸水溶液に浸したところ、溶液の色は1週間後には無色になり、重金属イオンに対する選択的吸着作用を示唆した。
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©  日本セラミックス協会 2011
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