抄録
イットリウム-チタン系複酸化物のひとつであるY2Ti2O7は酸素イオン伝導体,水を酸素と水素に分離する光触媒の他,耐還元性に優れていることから溶融金属接触部材へのコーティング材としての応用も期待されている。我々は既にチタンアルコキシドと乳酸から無色透明なTiO2前駆体水溶液が合成できること,水溶性のイットリウム塩から塩基性にpHを調整して水酸化物を沈殿させ,その水酸化物を酢酸で溶解することで無色透明なY2O3前駆体水溶液が得られることを報告した。そこで,本研究ではこれらの前駆体水溶液を用いてY2Ti2O7前駆体溶液の調製とその薄膜の作製について検討した。