抄録
Eu2O3を0~40 mol%の範囲で添加したY2WO6赤色蛍光体の高温相を固相反応法で合成した。合成温度は1673~1923 Kの範囲で2時間大気焼成した。XRDの結果、Eu2O3 で賦活化したY2WO6は合成温度1673K 以上のすべての試料でほぼ単一相となり、Nd2WO6 (PDF #72-1867, ICSD #20105) 型結晶構造だった。即ち、高温相はEu2WO6 型結晶(C2/c)のEuサイトにイットリウムが大量に固溶した結晶構造であった。最も輝度が高かった試料は低温相に比べて4.3倍も明るかった。393 nm励起の発光スペクトルは614 nmと611 nmに強発光が見られた。614 nm発光の励起スペクトルは393 nm, 464nm, 535 nm付近のピークが観測された。