抄録
デラフォサイト型銅酸化物CuCr1-xFexO2 (0≦x≦0.5) の合成を行い,酸素吸蔵能(OSC)の評価を行った。CuCr1-xFexO2は固相反応法により,N2気流中1100℃で24 h焼成することで単一相として得られた。OSCは温度上昇にともない,CuCrO2 (x=0)では700℃以上で急激に増加したが,Cr3+サイトをFe3+で置換した組成においては,置換量の増加に伴いOSCが増加する温度が低温側へ移行した。空気中での熱重量測定において,x=0, 0.1組成では僅かな重量減少、x=0.2, 0.5組成では重量増加が見られたことから,Fe3+による置換がデラフォサイト相の酸化を促進することが示唆された。