抄録
ジオポリマーは機械的強度に優れ,セメントの代替材料として期待されている物質である.近年,カオリン鉱物を用いたジオポリマー合成の研究報告において,合成過程でゼオライトが共存するという興味深い現象が見受けられた.本研究では4種のカオリンを用いて高強度・高比表面積を有するゼオライト・ジオポリマーハイブリッド建材の作製を試み,硬化体中のゼオライトの定量的な評価を行った.作製試料体の圧縮強度試験を行ったところ,最大強度は20.2MPa,最小強度は8.9MPaだった.また,すべての試料中にP型またはX型ゼオライトが生成したが,その量比には差があった.高い比表面積をもつメタカオリンを原料にした試料ほどゼオライトの生成量が増加する傾向があることが分かった.