抄録
SiC材料は優れた高温強度、低放射化特性、化学的安定性等を有しており、核融合炉のFCIs(Flow Channel Inserts) への応用が期待されている。本研究では、マトリックスの気孔率を20~50%の制御した繊維強化SiCポーラス複合材料を作製して、断熱・絶縁特性に及ぼすマトリックスの気孔率の影響を明らかにすることを目的とした。SiC粉末、焼結調剤とともにカーボン粉末を入れて混合したスラリーを用いてプリプレグを作製した。作製したプリプレグをカーボンモールドに入れ、ホットプレス法で焼結温度1850℃、焼結圧力10MPa、Ar雰囲気下で一軸加圧焼結を行い、繊維強化SiCポーラス複合材料を作製した。