Progress of Digestive Endoscopy
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臨床研究
ベトナム人と日本人におけるHelicobacter pylori感染,背景胃粘膜の比較観察
松久 威史松倉 則夫山田 宣孝Le Kim SangNguyen Tien Su
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2001 年 59 巻 2 号 p. 27-31

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抄録
 ベトナム人のHelicobacter pyloriHp)感染,胃十二指腸疾患,背景胃粘膜の特徴を当内視鏡科における症例と比較観察した。その際,ベトナム社会主義共和国(ホーチミン市)で診断を行った516例と,当科の1,994例を対象とした。各検討項目の比較には年齢,性別あるいは年齢,性別,内視鏡診断をマッチさせた。日本人のHp感染率は加齢に伴い高くなり,50歳代でピークを示し(83.7%),それ以降徐々に低下していた。ベトナム人も日本人と類似した傾向を示していたが,全ての年齢層において日本人よりも陽性率が低かった。ベトナム人のHp感染率(51.9%)は日本人のそれ(74.4%)に比し低値であった(p<0.00001)。両国の内視鏡診断を比較すると,日本人では84.4%に何らかの病変がみられたのに対し,ベトナム人では49.1%と約半数であった。その内訳をみると,日本人はベトナム人に比べ消化性潰瘍,胃ポリープが多かった。消化性潰瘍について観察すると,日本人は胃潰瘍,ベトナム人は十二指腸潰瘍の多い民族であることが示された。生検切片の腺萎縮,腸上皮化生スコア,大島の基準に基づく胃体下部小彎側の内視鏡的胃粘膜スコアはベトナム人に比し日本人で高値であった。日本人のPGⅠ/Ⅱ比平均値(4.3)はベトナム人のそれ(4.7)よりも低く(p=0.0193),日本人の胃粘膜萎縮傾向を反映していた。
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© 2001 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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