Progress of Digestive Endoscopy
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内視鏡の器械と技術
試作7.5MHz 3D超音波プローブの描出能に関する検討
大竹 陽介阿部 剛倉岡 隆太田 昭彦佐藤 浩一郎玉山 隆章石塚 俊一郎掛村 忠義藤沼 澄夫酒井 義浩
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2002 年 60 巻 2 号 p. 25-27

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抄録

 より広い深達距離を目的に試作されたオリンパス光学社製7.5MHz 3D超音波プローブ(以下7.5MHz 3Dプローブ)の描出能について,12MHz 3D超音波プローブ(以下3D-2R)と比較検討した。基礎的検討で7.5MHz 3Dプローブと3D-2Rとは共に1mmシリコン板を超音波画像上3層構造に描出可能な解像度を有し,描出範囲において7.5MHz 3Dプローブが5mm広かった。臨床的検討では消化管病変における同一部位の走査で,7.5MHz 3Dプローブは平均約6mm描出範囲が広がった。
 7.5MHz 3Dプローブは壁外リンパ節などの構造を描写するための十分な超音波分解能を有すると考えられたが,臨床においては超音波画像の描出範囲と安定性の改善がさらに必要と考えられた。

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© 2002 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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