抄録
症例は65歳,女性。約10年前より肝硬変症(HCV)・食道静脈瘤と診断され,前医で定期的に内視鏡検査を受けていた。平成13年9月までの内視鏡では,胃内に明らかな病変は認められなかった。平成14年4月になり心窩部痛が出現したため上部消化管内視鏡検査を施行し,下部食道静脈瘤と噴門部に深い潰瘍を伴う隆起性病変が認められ当科を紹介された。超音波内視鏡および生検よりGISTと診断し,胃全摘・脾摘を施行した。腫瘍径は8×6cmで,病理組織学的にGIST,uncommitted typeと診断された。リンパ節転移は陰性であった。
GISTと診断されるまでの6カ月で急速に増大した1例を経験したので報告する。