Progress of Digestive Endoscopy
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症例
内視鏡的静脈瘤硬化術施行後に門脈圧亢進症性胃症が著明に改善した肝硬変の1例
長沼 篤小島 明土田 浩之廣川 朋之白須 達也丸山 秀樹竹澤 二郎杉山 雅
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2004 年 65 巻 2 号 p. 62-63

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抄録
 56歳,男性。C型肝硬変。肝細胞癌及び食道静脈瘤にて通院していたが,食道静脈瘤破裂歴が3回あり,内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)を計4回施行するも難治性で,内視鏡的静脈瘤硬化術(EIS)施行目的にて当科入院。食道静脈瘤に対し,EIS施行し退院したが,その後食道静脈瘤の改善と共に,門脈圧亢進症性胃症(PHG)の著明な改善を認めた。PHGはEIS後に悪化することが多いとされているが,本症例ではむしろ著明に改善しており,貴重な症例と思われ今回報告する。
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© 2004 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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