抄録
85歳男性。1999年3月検診で便潜血陽性を指摘され当科初診。注腸X線でS状結腸に隆起性病変を認めた。4月大腸内視鏡でS状結腸に約10mmのⅡa様隆起を認め,病理診断はadenoma,group3。内視鏡的切除を勧めたが拒否。2004年4月腹部膨満感のため当科入院。大腸内視鏡でS状結腸に約10mmのⅡa+Ⅱc病変を認めEMR施行。病理診断はadenocarcinoma with adenoma,sm1,ly0,v0。再度1999年4月の病理所見を見直したところ,adenocarcinoma with adenomaであった。5年間で形態,大きさ,病理所見がほとんど変化しなかった大腸腺腫内癌の1例を報告した。