抄録
症例は54歳女性。平成元年に潰瘍性大腸炎と診断され,以後サラゾスルファピリジン内服等で通院中であった。平成16年11月にHb9.7mg/dlの貧血がみられたため下部消化管内視鏡検査を施行したところ,約2年前に5mmであったポリープが,びらんや白苔が付着した55mmの巨大な有茎性ポリープに増大していた。このポリープを出血源と考え,内視鏡的粘膜切除術を施行した。病理組織学所見で血管の増生,線維芽細胞の増殖,著明な炎症細胞浸潤を認め,大腸Inflammatory Fibroid Polypと診断した。大腸におけるInflammatory Fibroid Polypの報告は少なく,潰瘍性大腸炎に併発した例の報告は本邦では本症例で2例目であった。