2006 年 68 巻 2 号 p. 24-26
ESDに求められる安全性・確実性・簡便性の向上と施行時間短縮を追及し,粘膜把持鉗子用チャンネル付き透明フードを試作,臨床使用した。
粘膜剥離面を手技終了まで直視下に捉えてよく観察し,十分なカウンタートラクションをかけた状態で出血しそうな血管のプレ凝固をしながら剥離していくことができ,さらにフードと把持鉗子の二点で処置部位を固定させるために粘膜剥離の安全性が増し,穿孔させることがないだけでなく止血処理も容易となり,ひいてはESD施行時間を短縮することが可能であった。