自治医科大学/消化器外科
2006 年 69 巻 2 号 p. 88-89
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症例は77歳男性。大腸癌術後の大腸内視鏡検査で,下行結腸に径8mmのⅡc型病変が発見された。陥凹内隆起を認めたため粘膜下層深部浸潤癌が疑われたが,空気量の変化により形態変化することから粘膜内癌と診断し内視鏡的に切除した。組織学的には,粘膜内癌(高分化腺癌)で,隆起部分は表層へ固着した肉芽組織であった。IIc型大腸癌の陥凹内隆起は炎症性変化や癌の粘膜内増殖によって生ずる場合があるので注意が必要である。
消化器内視鏡の進歩:Progress of Digestive Endoscopy
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