抄録
[目的]pull法によるPEGの術後合併症として,創部感染などは厄介である。そこで,ワンステップボタンによるPEG施行時オーバーチューブを使用し,術後合併症にたいする影響を,感染防止用外筒付きキット(カンガルーキット)と比較検討した。[対象]2004年4月より,2006年6月まで当院で施行したPEG症例70例を対象とした。[方法]A群 : カンガルーキット(Nippon Sherwood社)群,B群 : オーバーチューブを使用したワンステップボタン(Boston Scientific社)群に分け検討した。[結果]創部感染はA群0%,B群26.5%であった。しかし,PEG周囲の漏れはA群11.1%,B群0%であった。[結語]オーバーチューブ使用したワンステップボタン群では,カンガルーキット群と比較し術後の漏れは少なかったが,創部感染は軽減しなかった。