Progress of Digestive Endoscopy
Online ISSN : 2187-4999
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症例
大腸内視鏡施行後に結腸憩室穿孔を来したEhlers-Danlos症候群の1例
濱 公治砂田 圭二郎山本 博徳中澤 克行吉澤 充代矢野 智則宮田 知彦岩本 美智子新城 雅行田口 宏樹三浦 義正南 信弘菅野 健太郎宇井 崇佐藤 寛丈永井 秀雄
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2007 年 71 巻 2 号 p. 104-105

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抄録

 Ehlers-Danlos症候群(以下,EDS)のうち,血管型は,自然経過で腸管の穿孔を起こすことが報告されている。今回我々は,血便精査で施行した大腸内視鏡検査(以下,CS)後に結腸穿孔をきたした症例を経験した。結腸穿孔の原因として,CS時の過送気が誘因である可能性が否定できない。今回の経験から,EDS(血管型)の患者に対するCSは,穿孔の危険性が高く,その適応には慎重な判断を要すると考えられた。

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© 2007 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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