Progress of Digestive Endoscopy
Online ISSN : 2187-4999
Print ISSN : 1348-9844
ISSN-L : 1348-9844
症例
多数の胃内異物により出血性胃潰瘍を生じたステロイド内服中の1例
加納 嘉人永山 和宜池邊 佐和子鎌田 和明今西 暁伊藤 祐子大木 史郎望月 奈穂子相馬 友子草野 史彦酒井 義法田沢 潤一渡辺 守
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 72 巻 2 号 p. 58-59

詳細
抄録
 症例は拘置所収容中の42歳男性。重症筋無力症に対して胸腺摘出後ステロイドを内服中であった。吐下血を主訴に救急搬送され、内視鏡では胃内にふりかけ・菓子の袋など大量の異物があり、胃角部に噴出性出血を伴う潰瘍を認めた。止血処置後異物は把持鉗子を用い経口的に30個全てを回収した。内視鏡的に摘出した数として異例であり出血性胃潰瘍の合併もあり類似症例の初期対応、特に関係者からの問診上示唆に富むと考えられ報告する。
Fullsize Image
著者関連情報
© 2008 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
前の記事 次の記事
feedback
Top