Progress of Digestive Endoscopy
Online ISSN : 2187-4999
Print ISSN : 1348-9844
ISSN-L : 1348-9844
症例
シングルバルーン内視鏡で診断治療した小腸狭窄の2例
小形 典之大塚 和朗児玉 健太水野 研一和田 祥城中田 高央日高 英二請川 淳一池原 伸直山村 冬彦樫田 博史工藤 進英浜谷 茂治
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2008 年 72 巻 2 号 p. 84-85

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抄録
 【症例1】患者 : 77歳,女性。2年前から腹痛,嘔吐を繰り返していたが,上部,下部内視鏡検査では異常を認めなかった。腸閉塞となり当院受診し,シングルバルーン内視鏡検査を施行した。回盲弁より120cm口側に1cm長の狭窄があり,バルーン拡張術にて腸閉塞は治癒した。【症例2】63歳男性。数カ月前から上腹部痛があったが,上部,下部内視鏡検査では異常を認めなかった。腸閉塞をきたすため,シングルバルーン内視鏡検査を施行したところ回盲弁より80cm口側に全周性の狭窄を認めた。小腸造影で狭窄は5cm長あり,腹腔鏡補助下回腸部分切除術を施行した。病理組織学所見では虚血性狭窄であった。
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© 2008 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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