Progress of Digestive Endoscopy
Online ISSN : 2187-4999
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症例
ダブルバルーン小腸内視鏡にて診断,治療し得た小腸毛細血管拡張症の1症例
東海林 忍宇野 昭毅久野木 直人太田 壮一郎江頭 富士子西山 竜渡辺 俊一山本 敏樹荻原 章史田中 直英森山 光彦
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2008 年 72 巻 2 号 p. 86-87

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抄録
 症例は50歳,男性。貧血,血便を繰り返すため当院入院。出血シンチにて空腸に集積を認めた。ダブルバルーン小腸内視鏡では,出血シンチの集積部に一致した空腸に多発性の毛細血管拡張を認め,小腸毛細血管拡張症と診断し,ソフト凝固により焼灼術を行った。その後貧血の進行なく,血便も認めていない。出血源不明で難渋する消化管出血症例に対し,積極的な小腸内視鏡検査の施行が望まれる。
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© 2008 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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