Progress of Digestive Endoscopy
Online ISSN : 2187-4999
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症例
骨粗鬆治療薬(ビスホスフォネート製剤)内服中に重篤な食道炎・食道潰瘍をきたした1例
三好 潤大森 泰高木 英恵玉井 博修川久保 博文
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2008 年 73 巻 2 号 p. 126-127

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抄録

 症例は71歳,女性。ANCA関連血管炎に対するステロイド療法に伴うビスホスフォネート製剤の内服開始後47日目に心窩部痛が出現した。上部消化管内視鏡検査にて胸部中部下部食道に全周性の易出血性びらん・潰瘍が多発し,切歯列33cmに穿孔を疑う深い潰瘍を認めたが,胸部CTでは縦隔気腫・膿瘍形成を認めず保存的加療にて軽快した。本例は同剤の稀ながらも重篤な副作用である食道潰瘍が不適切な服薬状況により生じたと考えられる教訓的な症例である。

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© 2008 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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