2009 年 74 巻 2 号 p. 48-49
63歳男性。平成17年7月,胃カルチノイドに対してESDを施行。VM(+),ly(+)であったが併存疾患のため内視鏡検査で経過観察がなされていた。3年後,胃に巨大な粘膜下腫瘍様の隆起が認められカルチノイドの再発と診断された。十分な説明のもと幽門側胃切除,横行結腸切除が行われた。病理診断はpoorly differentiated endocrine carcinoma(PDEC)であった。胃カルチノイドの悪性度が変化しPDECとして再発した稀な症例を経験した。